年末年始は“放っておくと”高すぎて売り逃し、安すぎて利益逃しになりがち。答えはシンプルです。大晦日は最上価格でやり切る/元旦は一段下げて確実に回収。以下は基準単価(ふだんの平均)50,000円を前提に、いまこの瞬間に設定へ流し込める実務ガイドです。
1|3層カレンダー(特別日を明確化)
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最上:12/31(大晦日)
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上:1/1(元旦)、1/2–3、12/30
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中:12/23–27、1/4–5、12/20–22(助走)
“最上=大晦日”“元旦は上”の二段構えが基本線。
2|価格の目安(基準=50,000円)
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助走(12/20–22)… +10〜15% → 55,000–57,500
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中(12/23–27, 1/4–5)… +20〜35% → 60,000–67,500
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上(12/30, 1/2–3, 1/1)… +40〜70% → 70,000–85,000
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最上(12/31) … +80〜100% → 90,000–100,000
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最終1室は自動で**+5〜8%**(“最終レート”)
メモ:1/1単体は動きが鈍りやすいので**+50〜60%で開始→状況に応じて+70%へ**。12/31–1/1の2連泊は各夜**+100%**で強気に。
3|最低宿泊数と解放(清掃体制に合わせる)
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**清掃員の確保が難しい場合は、12/30–1/1を必ず「2〜3泊以上」**に。
1泊の“穴”を作らず、清掃回転を抑えてオペを安定化。 -
48時間前になったら1泊を解放し、最終レートで刈り取り。
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細かなCI/CO制限は極力なくし、**「2泊以上ならどこでもOK」**で埋めを早める。
4|“値引きせずに”売り切る工夫
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連泊まとめ割:平日を含む2泊で合計−3〜5%(単価を守りつつ稼働を上げる)
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体験・便利セット:朝食キット/荷物預かり/送迎/駐車をセット料金化(素の値引きの代替)
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見せ方刷新:タイトル&1枚目写真に駅◯分・定員・ベッド数・洗濯乾燥・キッチン・暖房/乾燥を明記(直前の決め手)
注:キャンセル規定は日ごとに変えない前提で、本コラムは価格×在庫の運用で取り切る設計に統一。
5|在庫運用(見える化=勝ち筋)
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当日〜7日先は常に販売ON、最終3日は1泊解放+最終レート。
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12/26時点で12/31の残室>40% → 24時間ごとに上限−10%(100→90→80…)で段階調整。
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12/28時点で1/1の残室>50% → “上”帯の範囲で−5%刻み(85,000→80,000→75,000)。
6|毎日5分のKPI
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ピックアップ(当日の純予約数)/12/31・1/1の在庫残
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直近7日の表示→閲覧→予約率(OTAアナリティクス)
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競合5軒の同日価格(±10%以内目安)
7|収益の目安(基準=50,000円)
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現状:稼働 70% × 平均 50,000円 = 35,000円/室
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運用後:稼働 78% × 平均 約48,200円(※元旦を一段下げた分を織込み)
→ 37,596円/室(+7.4%)
大晦日で取り切り、元旦は取り逃しを減らす設計で実着地が安定します。
8|TOCORO.のプライス運用(無料提供)
TOCORO.ではAIで市場価格を分析し、ダイナミックプライシング+TOCORO.独自ロジックで、物件ごとに最適なプライスコントロールをオーナー様へ無料で提供しています。
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価格設定は民泊運営で最も重要な要素の1つ。 価格×在庫の設計次第で、同じ客室でも売上の差は大きく変わります。
まとめ(TOCORO.)
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大晦日は“最上”、元旦は“一段下げ”で確実回収。
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清掃体制に応じて2〜3泊縛り→48時間前に1泊解放で取り切る。
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値引きより連泊まとめ割×体験セット、在庫の見える化と最終レートが勝ち筋。
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プライシングの内製が難しければ、TOCORO.の無料プライス運用をご活用ください。









