column( コラム )
「検索されない時代」の予約行動──万博に学ぶ“アプリ内完結ユーザー”の攻略法

かつては「宿泊予約=Google検索からスタート」という流れが主流でしたが、今やその前提が崩れつつあります。最近の宿泊予約行動において、ユーザーがOTA(楽天トラベル、じゃらん、Booking.comなど)のアプリ内で直接検索・比較・予約を完結させるケースが急増しているのです。
2025年の大阪・関西万博をめぐる宿泊予約データにも、それを裏付ける兆候がはっきりと表れています。
万博で明らかになった“検索されない予約行動”
大阪万博に関連して「大阪万博 宿泊」などのGoogle検索ボリュームは大きく伸びていない一方、楽天トラベルやじゃらんなどのOTA上では、関西圏の宿泊予約が前年比200%以上に達する急成長を見せています。
つまり、ユーザーは「検索エンジンで探す」のではなく、「最初からOTAアプリ内で宿を探している」=アプリ内完結ユーザーが主導権を握っていると言えるのです。
アプリ内完結ユーザーを取り込むための3つの対策
① OTA内の検索ロジックを意識した情報設計
アプリ内検索で上位表示されるには、
- 地域カテゴリの正確な設定
- クチコミの質と量
- 写真の更新頻度
- 予約導線のシンプルさ といった要素が非常に重要です。
② 特集ページ・ランキング入りを狙う
万博や大型連休、季節特集など、OTAが用意するテーマ別ページやエリア別ランキングへの掲載は、流入の要です。
- 万博特設ページに露出されるにはOTA担当者との連携が効果的
- 定期的なキャンペーン参加・割引設定で目立たせる工夫も必要
③ 価格とプランの柔軟性で“比較勝ち”を狙う
アプリ内で比較されることを前提に、
- スマホ画面で分かりやすいプラン名
- 必要な特典や体験が一目で伝わる構成
- 価格レンジのバリエーション を整えることが、選ばれる確率を高めます。
まとめ:検索されない時代の“見つかる宿”とは?
ユーザーの予約行動が“検索からOTAアプリ内”にシフトしている今、集客の主戦場はGoogleではなくOTAそのものになっています。
TOCORO.では、このトレンドを踏まえた価格設計・販促設計・情報最適化を日々実践し、アプリ内で見つけられ、選ばれる施設づくりを行っています。検索されないからこそ、「OTA内でいかに光るか」がこれからの鍵です。
アプリ主導の時代に乗り遅れないために、今すぐ情報整備と販路強化に着手しましょう。
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