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民泊

60年で株価6万倍──バフェットに学ぶ“真の長期投資”の極意

60年で株価6万倍──バフェットに学ぶ“真の長期投資”の極意

世界的な投資家ウォーレン・バフェット氏が、率いる米投資会社バークシャー・ハザウェイのCEOを2025年末で退任すると発表しました。その功績はまさに伝説的で、1965年に同社を買収してからの60年間で株価はおよそ6万7000倍に。年平均リターンは20%超と、S&P500の倍以上の成果を叩き出しました。

この驚異的な実績の裏には、彼ならではの“真の長期投資”の極意があります。本稿では、その投資哲学から、宿泊・不動産・民泊運営などの事業者が学ぶべき視点を探ります。


「シガーバット投資」からの進化──成長よりも“堀”を見よ

バフェット氏は当初、いわゆる「シガーバット投資」と呼ばれる超割安銘柄への投資を好んでいました。事業の成長性よりも、とにかく「安く買えること」を重視していたのです。

しかし、その戦略に疑問を呈したのが、盟友チャーリー・マンガー氏。彼の助言によって、バフェット氏は「競争優位(経済的堀)」を持つ優良企業への長期投資へと転換しました。ブランド力があり、真似されにくい事業構造──たとえばコカ・コーラやアップルが代表例です。

この哲学は、民泊やホテル運営にも通じます。価格競争で消耗するよりも、「立地の特異性」「デザインの独自性」「運営体制の信頼性」など、他にはない“堀”を築くことこそが差別化と継続収益に直結するのです。


市場とともに“哲学”も進化させよ

もう一つ注目すべきは、バフェット氏が決して「過去の成功モデル」に固執しなかったことです。

たとえば、最近では日本の五大商社(伊藤忠・三菱商事など)に投資を行い、それを円建て社債で調達することで為替リスクを低減するという新たな投資スタイルも取り入れました。つまり、原則を守りつつも手法は柔軟に変える──これが成功のカギです。

民泊運営でも同様に、昔ながらの料金設定や広告戦略にこだわっていては通用しません。インバウンド、OTA(海外予約サイト)、SNSの活用、AIによる価格調整など、時代の流れに対応した“戦略の進化”が必須です。


信頼が収益を生む──バフェットの「人間性」

「決して自分が理解できないビジネスには手を出さない」「信頼できる経営陣の企業にしか投資しない」

これはバフェット氏が繰り返してきた言葉です。数字だけでなく、“人”を見る姿勢が彼の真髄とも言えるでしょう。

民泊業界でも、清掃スタッフ・管理会社・顧客レビューすべてが「人の信頼」によって支えられています。物件が増えすぎた今だからこそ、誠実な運営姿勢こそが収益性を高める本質的な要素となります。


真の長期投資とは「育てること」

バフェット氏がアップル株やコカ・コーラ株を長年手放さなかったように、投資とは単に「買って利益を取る」ことではありません。価値ある資産をじっくりと“育て”、その果実を長く得るための行動こそが、真の長期投資なのです。

これは民泊や不動産運営にもまったく同じことが言えます。新築やリノベ、良いレビューの積み重ね、地域との関係構築──こうした一つひとつの積み重ねが、やがて大きな信頼と安定収益に変わっていきます。


TOCORO.は“長期目線”で民泊運営を支えます

TOCORO.では、短期的な収益よりも、オーナー様と物件の長期的価値を最大化する運営を徹底しています。価格設定や広告戦略、レビュー対策など、あらゆる面で「継続性」と「信頼性」を重視しながら、民泊経営の“堀”を築くことを目指しています。

バフェット氏の投資哲学のように、地道で誠実な運営こそが最も強く、安定した成果を生むと私たちは信じています。


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